①検証は数多くの地震が発生しているが、GNSS観測時間が一日【21:00(JST)】に限定されていることで、
【21:00+9:00≒翌朝6時(JST)】以内に発生した地震に限定されるだろう。
②その中でも発生時間の関係から、長野県北部(神城断層)地震と熊本地震で前兆的地殻変位が認められたこと。
③②以外にも十勝沖で地震で前兆的地形変位が認められていたこと。 ④②の直下型地震に前兆変位が発見されたことから、③の海洋型地震は②より規模が大きいため広域にわたり前兆変位が認められて然るべきと考えたこと。 ⑤是非、地震発生過程を明らかにしたいと考えたこと。 以上 2007年6月20日 【全国測量技術大会2007】において十勝沖地震(2003年)とGPS観測による電子基準点の位置変化と題して発表したものである。 何故、「地形歪み図」なのかについては、地形歪みを図示する方法として「ベクトル表示」が主流であるが、その図法が局所的(地域)であること、 特に、固定点を採用することの疑問点を「変動ベクトル図の表示方法とその見え方を再考するにまとめた。 【全国測量技術大会2007】で発表した疑問点について、「地形歪み図」を活用し、「十勝沖地震に至る7時間50分前の電子基準点えりも1(940019)の位置変位」を 「F2解」::国土地理院発表資料によると9月25日の【変位量に「Bernese(精密暦)」(速報)】と【「F2 最終暦」】で異なる結果が出ているが、「F2 最終暦」は【全国測量技術大会2007】の発表と整合し、地殻変位があったことを示している。全国測量技術大会2007に発表
(当時のGNNS成果は【F2解】)で解析していいた。基本図としてラムベルト正角円錐図法を作成
その後、地図作りを進める上で必要になる基本図として「ラムベルト正角円錐図法」による図をデジタル化し,全国にある電子基準点1200余点を三角鎖(網)で結んだ。
更に、GPS連続観測網システム(GEONET、現在GNSS)データを解析する中で、「地形の歪みと地震の関係」を「プレート滑り込み境界と日本列島の歪み過程の関係」で捉えることができれば、
いろいろな疑問を合理的に説明できるのではないかと考えた。
天気図にある気圧配置図の等高線にヒントを得た「地形歪み図」の作成
そこで、【全国測量技術大会2007】で発表した手法に変え、天気図にある気圧配置図の等高線にヒントを得て、【等位点・等位線(造語)】からなる「地形歪み図」を考案した。
何故、「地形歪み図」なのか
長期間の歪み変化を比較できないこと、
更に固定点を採用することで歪みの見え方(本質)が変わる欠点があること等による。「地形歪み図」と「十勝沖地震の前兆地殻変位」
以下に再検討した。
第154回地震予知連絡会議で報告された気象庁資料
「地形歪み図」用いてプレスリップの検知可能性の検討した結果、全国測量技術大会2007の発表と整合しているように見える。
「F2解」の座標値と「F3解」の座標値をひかくしたものである。
注目は9月24日と9月25日のY座標差が明らかに異なっている。
「F2」⊿x=+6mm、⊿y=-61mm
「F3」⊿x=-7mm、⊿y=+1mm
この問いに対して、国土地理院から「電子基準点の新しい「日々の座標値(F3)」-より高い精度で地殻変動の監視が可能に」とWeb上で広報している。
その中で、9月25日の異常な数値(改良された数値)に「資料1 大気の不均質による誤差が軽減された例 (水平変動ベクトル図)」の項目が該当するのか。
比較検討するため気象庁発行の日本列島の2003年9月の気圧配置図を引用する。
が、答はでない。